稽古をサボってでも

昨日稽古をサボってやっていたこと、それは、これを見に行くための準備でした。。。

 

尾道市の浄土寺。国宝の本堂、多宝塔があり、文化財もわんさかある正に広島随一の名刹。

ここには茶を嗜む者なら垂涎の茶室「露滴庵」(重要文化財)が存在しているのでございますよ。

 

かの古田織部が義理の弟である薮内剣仲に託したという「燕庵」最古の写しであり、伏見城から移築されたという曰く(どうもこれは怪しい)つきの茶室であります。

 

普段非公開のこの茶室、なんと、研究の一環ということで、特別に許可がおりまして授業そっちのけで見学してまいりました。次に見れる機会は4、5年後くらいだそうで。

 

本坊から飛び石をわたり、中門を潜ると、そこには井戸、砂雪隠、蹲がゆかしく並び、その先にこの草庵がたたずんでおります。

にじり口から見上げると、案外に天井が高く、広く見えます。床構えや柱もどっしりした感じで「へうげもの」っぽい感じはあまり感じられません。どちらかといえば武士っぽくて型にはまった感じ。

 

しかしながら、実際に入ってみるとびっくり、なんと、あらぬところに「天窓」があるんです。これほどまでに光を意識した設計をするなんて。恐れ入りました織部さん。。。やっぱりへうげ者は違いますね。

点前座の棚は雲雀棚の形式で、色紙窓と風炉先窓をつけています。点前座に窓を集中させているというのも、亭主や道具をはっきりと目立たせるため。やはり光って大切なんですね。

 

まだまだ書きたいことは山積みですが、今日はこのへんで。もっと話しが聞きたければ直接聞いてくださいな。

 

以上興奮さめやらぬ曽我でございました。